1993年に日本ダービーを制したウイニングチケットは今、北海道浦河町の「うらかわ優駿ビレッジAERU」で余生を過ごしています。
これは、2021年10月9日にうらかわ優駿ビレッジAERUを訪れた際の記録です。
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うらかわ優駿ビレッジAERUまでの道のり
うらかわ優駿ビレッジAERUは、北海道の浦河町で営業されています。
自分は神奈川の人間なので、まずは羽田空港から帯広空港へ飛びました。
帯広から浦河へ
帯広に到着すると、大きなばん馬の像がお出迎えしてくれました。帯広といえば、ばん馬が活躍する帯広競馬場が有名ですからね。
帯広空港からAERUまでは、車で2時間半くらいで到着します。
広大な土地と豊かな施設
到着して始めに感じたのは、とにかく広大な敷地であること。敷地面積を調べたらなんと東京ドーム23個分だそうです。
施設も充実していて、宿泊施設、ゴルフ場、乗馬施設、再現厩舎、放牧地などバラエティ豊か。
敷地内でキャンプをされている方もちらほらいました。
功労馬3頭に会える「うらかわ優駿ビレッジAERU」
うらかわ優駿ビレッジAERUでは、功労馬「ウイニングチケット」「タイムパラドックス」「スズカフェニックス」の3頭に会うことができます。
・タイムパラドックス……ダート戦線で活躍し、ジャパンカップダート、川崎記念、帝王賞、JBCクラシックのダートG1を4勝した。
・スズカフェニックス……主に短距離~マイル路線で活躍し、2007年の高松宮記念を制した。
いざ放牧地へ
早朝6:30。功労馬たちに会うため放牧地へ。敷地が広いこともあり、ホテルから放牧地までは歩いて15~20分くらいかかります。
10月と言えど北海道の朝は流石に寒い。震えながらしばらく道なりに歩いていくと、ついに放牧地と厩舎らしき施設が見えてきました。
さっそく近付いてみると……
いた。
可愛いお顔がひょっこりと。
近付いてみると、もう「美」。
美しいご尊顔を拝んでテンションもうなぎ登りに。ちなみにこの子はスズカフェニックスです。
ニンジン大好きウイニングチケット
AM7:00。スズカフェニックスに見蕩れたのち、放牧地へ先回りしてチケット達を待つことに。
するとすぐに、ウイニングチケットが朝の放牧にやってきました。そして放牧地に放たれるや否や、こちらへテクテクと近付いてきてくれました。旺盛なサービス精神に感動。
まず驚いたのは、綺麗で雄大な馬体。御年31にしてこの筋肉と毛艶は素晴らしい。チケット自身の素養もあると思いますが、AELUさんで本当に大切に管理されているのが伝わります。
さて、とりあえずニンジンあげましょ。
※おやつのニンジンは施設内で販売されています。
ニンジン大好きという前評判通り、夢中でもぐもぐ。あっという間に1カップを平らげました。
もっとあげたいところですが、功労馬たちはチケットを筆頭に高齢なため、おやつの個数には制限があるのです(1人1カップまで)。健康のために、これ以上はあげられないのですが、当のチケットはというと……
「まだニンジン持ってるでしょ?」と言わんばかりに自分の後を着いてくるようになりました(笑)。
牧場に訪れた人のお話では、チケットはニンジンを持っている気配を感じたらなかなか諦めないとのこと。この時の自分はもうニンジンを持っていないのですが、持っている可能性を信じて着いてきてくれました。また来た時あげるね。
そっくりで仲良し タイムパラドックス&スズカフェニックス
タイムパラドックスとスズカフェニックスは見た目がそっくり。同じ栗毛で流星の形も似ているため、判別が難しいことで有名だそうです。
しかし、近づいてみるとぜんぜん違うお馬さん。タイムパラドックスはマイペースでのほほんとした雰囲気を感じ、スズカフェニックスは少しキリッとした印象を受けました。
栗毛ツインズにご執心
スズカフェニックスとタイムパラドックス……
めちゃくちゃ可愛い!!!
栗毛は可愛いのう、可愛いのう。
ゆるゆるな雰囲気を纏い気付けば柵をガジガジ噛んでいるタイムパラドックス。
サラサラの毛並みと曇りなき眼で「美」を体現しているスズカフェニックス。
最初はチケットに会うのが楽しみだったのですが、すっかり栗毛ツインズのファンになりました。
はらぺこツインズにニンジンあげよう
さて、日付は変わって10月11日。スズカフェニックスとタイムパラドックスに、昨日あげられなかったニンジンをあげましょ。
ちなみにニンジン大好きなこの2頭は、「はらぺこツインズ」とも呼ばれているそう。
いつまでもお元気で
BNWの3頭はみんな長寿ですが、その中でもいっそう長生きなウイニングチケット。
31歳とは思えぬ馬体に安心しました。これからも元気でい続けてほしいですね。
スズカフェニックスとタイムパラドックスはまだ若いけど、どうか体調など崩されませんように。
次に北海道へ訪れた際にも、また会いに行きたいと思います。
それでは皆様お元気で。
【住所】〒057-0171 北海道浦河郡浦河町西舎141番40
【車でのアクセス】札幌から3時間 千歳から2時間40分 帯広から2時間30分 苫小牧から2時間20分
【道南バスでのアクセス】「札幌駅前」から「浦河バスターミナル」「新千歳空港」から「浦河バスターミナル」「苫小牧駅」から「浦河バスターミナル」
※「JR日高幌別駅」より無料送迎バス利用可(完全予約制)
【電話番号】0146-28-2111
【公式HP】https://aeru-urakawa.co.jp/