【血統全頭診断】2022 天皇賞(秋)

お疲れさまです、賽目です。
今週末に行われる、G1天皇賞(秋)の予想を綴っていきます。

↓動画版

天皇賞秋の見解

舞台は東京2000m。基本的に最初のコーナーまではゆったりと進行し、向正面から激しいラップを刻む展開が多い。ハイラップかつ実質的にワンターンで周ってこれるため、2000mといえどマイラーも本領を発揮してくるレース。
基本的には後傾ラップだが、最終直線まではマイル寄りのラップが続く(2ハロン23秒台)ため、激しい流れへの適正も問われる。しかし2020、2021のように中盤が緩む(2ハロン24秒台)と完全な上がり勝負となり、32秒台や33秒台前半の末脚が炸裂している。そのため近2年はフィエールマンやクロノジェネシス、エフフォーリア、コントレイルといった一線級の中距離馬が素直に結果を出している。
今年はパンサラッサとバビットが激しいラップを刻むことが予想されるため、近2年のように中盤が緩むとは考えづらい。後続馬がそれに応えて全体のペースが上がるかどうかはまた別の話ですが、今回はややマイル寄りの流れを意識して印を付けようと思います。

【血統での注目要素】
☆マイル的な激しい流れへの適応力
☆高速馬場に乗れる軽いスピード
☆長い直線での瞬発力及び加速力

全頭診断

【◎◯▲×1】
総評【S/A+/A/A-/B+/B/B-/C/D】
【注意事項】
血統の特徴に関する解釈は全て個人に依るものであり、界隈の認識とは異なる場合があります。

1枠1番 マリアエレーナ 牝4

[-]

【基本データ】
父 クロフネ
(ヴァイスリージェント系)
母父 ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
【総評】〈B+〉
【見解】
ブロードアピールの牝系で母テンダリーヴォイスはワグネリアンの全姉。上がりが使える一族であり後傾ラップでの活躍が目立ちますが、父クロフネが土台にあるためハイペースへの高い対応力にも期待。

2枠2番 カラテ 牡6

[-]

【基本データ】
父 トゥザグローリー
(キングマンボ系)
母父 フレンチデピュティ
(ヴァイスリージェント系)
【総評】〈B〉
【見解】
前走の新潟記念では10番人気ながら見事優勝し波乱を演出。父トゥザグローリーは名牝トゥザヴィクトリーを母に持ちダート適正の高さを見せますが、キングカメハメハの直系でもあるため母系の触媒※としての役割も担います。母父フレンチデピュティ由来の持続性のある末脚を活かせる展開になれば。

※ここでは母系の特徴や能力を引き出すことの例えとして使っています

2枠3番 パンサラッサ 牡5

[-]

【基本データ】
父 ロードカナロア
(キングマンボ系)
母父 モンジュー
(サドラーズウェルズ系)
【総評】〈B+〉
【見解】
今やドバイを制した快速馬。母父はモンジューですが距離延長やスローペース代わりをあまり得意とせず、ハイラップの消耗戦で活躍している印象。ロードカナロアの前向きさとスピードに欧州志向の力強さとタフネスが合わさったように感じます。東京の長い直線で逃げ切れるか楽しみですね。

3枠4番 ポタジェ 牡5

[◯]

【基本データ】
父 ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
母父 オーサムアゲイン
(ヴァイスリージェント系)
【総評】〈A〉
【見解】
米国型大活躍の大阪杯で見事優勝。父ディープに母父ヴァイスリージェント系の構成らしく、基本は前傾ラップの流れに乗り持続的な脚で輝くタイプという印象。去年の秋天では完全な上がり勝負で6着だったことを考えると、逃げ馬たちによるハイペースが予想される今年は期待大です。

3枠5番 ダノンベルーガ 牡3

[▲]

【基本データ】
父 ハーツクライ
(サンデーサイレンス系)
母父 ティズウェイ
(ティズナウ系)
【総評】〈A+〉
【見解】
G1制覇を狙う3歳能力上位馬。父は東京2000mに相性の良いハーツクライ。母コーステッドはティズナウとエーピーインディを内包しており、前傾ラップや距離短縮がプラスに働くと思われます。少し遠縁ですが母母母父にロミタスを持っているのも良いですね(サリオスの母父でニジンスキー由来の加速力が武器)。期待大です。

4枠6番 ジオグリフ 牡3

[-]

【基本データ】
父 ドレフォン
(ストームバード系)
母父 キングカメハメハ
(キングマンボ系)
【総評】〈B〉
【見解】
古馬に挑む皐月賞馬。父はアメリカの名スプリンタードレフォン。基本的にはダートの短距離~マイルで活躍する産駒を出しますが、ジオグリフはなんと皐月賞を制覇。芝で活躍するドレフォン産駒の母父は多くがサンデー系(もっと言えばディープ)であることから、ドレフォンはキンカメやディープと同様に触媒の役割を内包していると思われます。個人的にはノーザンテーストが強い印象なのでロングスパート力に期待。

4枠7番 イクイノックス 牡3

[-]

【基本データ】
父 キタサンブラック
(サンデーサイレンス系)
母父 キングヘイロー
(リファール系)
【総評】〈A〉
【見解】
皐月賞ダービーは共に2着と気を吐く素質馬。キタサンブラック産駒は持久力やパワーに優れますが、先週の菊花賞でガイアフォースが奮わなかったように、極端なペースよりも平均的なペースで脚を持続させる方が得意な印象。母父キングヘイローは大舞台での速い流れへの耐性を与え、母母父トニービンは東京の鬼。今回は良い舞台だと思います。何より天栄で調整を重ねているのが脅威的。

5枠8番 シャフリヤール 牡4

[-]

【基本データ】
父 ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
母父 エッセンスオブドバイ
(エーピーインディ系)
【総評】〈A〉
【見解】
今年はドバイも制し、メンバー内随一の実績を重ねるダービー馬。アルアインの全弟ですが軽い馬場かつ長い直線で本領を発揮するタイプという印象(ディープ産駒は戦歴を重ねるとタイプが変わることがあるので今後は分かりませんが)。母系を見る限りある程度速いペースになっても有利に働きそうなのですが、兄弟たちにあまり似ていないので判断が難しいところ。

5枠9番 ジャックドール 牡4

[◎]

【基本データ】
父 モーリス
(ロベルト系)
母父 アンブライドルズソング
(ファピアノ系)
【総評】〈A+〉
【見解】
前走の札幌記念ではパンサラッサが逃げる中、番手に控える競馬で見事優勝。父モーリスはグラスワンダー→スクリーンヒーローの系譜で古馬からの成長力が期待でき、また東京2000mとの相性も良好。瞬発力という点では上位人気馬と比べるとやや不利ですが、母父アンブライドルズソング由来の直線加速力には期待したい。逃げ馬2頭がハイペースを刻んでくれるのは有利に働くと思いますし、消耗戦の余力で勝ちに行くタイプではないので東京の直線でも期待大です。

6枠10番 ノースブリッジ 牡4

[-]

【基本データ】
父 モーリス
(ロベルト系)
母父 アドマイヤムーン
(フォーティーナイナー系)
【総評】〈B〉
【見解】
父モーリスに母父アドマイヤムーンのスピード持続力に長けた血統という印象。また、母アメージングムーンはニジンスキーを内包するモガミヒメ牝系で、おそらく上がりのかかる馬場の方が得意。ハイペース+東京2000mという舞台は有利に働くと思いますが、軽い馬場での加速力、瞬発力という点ではやや不安。

6枠11番 レッドガラン 牡7

[-]

【基本データ】
父 ロードカナロア
(キングマンボ系)
母父 シンボリクリスエス
(ロベルト系)
【総評】〈B〉
【見解】
「優雅」の名を持つダンス一族。父ロードカナロア母父シンボリクリスエスにダンシングキイ牝系で、スタミナに長け上がりのかかる展開が得意そうという印象。ロベルト、ニジンスキーを考えると直線での加速力は期待。

7枠12番 バビット 牡5

[-]

【基本データ】
父 ナカヤマフェスタ
(ステイゴールド系)
母父 タイキシャトル
(ヘイロー系)
【総評】〈B〉
【見解】
黄金の馬体を揺らす快速馬。ナカヤマフェスタ産駒は上がりのかかる展開に強く、いつも通りハイペースの消耗戦に持ち込みたい。ただ、速い流れ自体は有利に働くと思いますが、「激しい流れに対応しつつ直線で上がりを使う」のが天皇賞秋の特徴。パンサラッサと共に残せるかが見どころですね。

7枠13番 アブレイズ 牝5

[-]

【基本データ】
父 キズナ
(ディープインパクト系)
母父 ジャングルポケット
(グレイソヴリン系)
【総評】〈B+〉
【見解】
東京2000mに強いキズナ産駒かつ母父は東京巧者のジャングルポケットという事で注目の一頭。ただ、「前哨戦のキズナ」と言われるようにG1の速い流れだと本領を発揮しづらいタイプだと予想。いざとなれば32秒台の上がりを出せるポテンシャルがあるため、一発の末脚に期待です。

8枠14番 ユーバーレーベン 牝4

[-]

【基本データ】
父 ゴールドシップ
(ステイゴールド系)
母父 ロージズインメイ
(ヘイロー系)
【総評】〈B+〉
【見解】
2021年樫の女王で先週(菊花賞)出走したマイネルトルファンは弟。ゴールドシップ産駒は主に緩やかな傾斜や長い直線に強く、平坦な道での加速を得意とする印象。激しい流れになるとやや厳しいですが舞台適性は優位と見ます。ステイゴールドの系列は苦手条件での敗北を引き摺りづらく、得意条件に戻れば何事も無かったように激走するパターンも多いため復活に期待。

8枠15番 カデナ 牡8

[-]

【基本データ】
父 ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
母父 フレンチデピュティ
(ヴァイスリージェント系)
【総評】〈B〉
【見解】
父ディープインパクトに母父フレンチデピュティもよく見る配合で、先日引退したマカヒキと同じですね。一部では弥生賞配合なんて呼ばれたりもします(カミノタサハラ、マカヒキ、カデナ、メイショウテンゲン)。母父フレンチデピュティは持続性のある末脚を持つ馬が多く、この4頭はみんな追い込み脚質で活躍していますね。スローに落とし込めれば面白いと思います。

最終見解

◎ 9 ジャックドール
◯ 4 ポタジェ
▲ 5 ダノンベルーガ

最近はもう◎1頭しか印を付けないのですが、せっかく全頭チェックしたので3頭まで。
ではでは、天皇賞秋を楽しみましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。